イギリスの大学図書館の様子~設備や制度を解説~
今回はイギリスの大学の図書館の様子を紹介していきたいと思います。
世界大学ランキングで数多くのイギリスの大学がランクインしているようにイギリスの大学は世界の知の拠点としての役割が大いにあります。その中で大学図書館が果たす役割も非常に大きくどの大学にも立派な図書館が複数存在します。
そんなイギリスの大学図書館の制度や設備・特徴・日本の大学図書館との違いに注目しながら解説していきたいと思います。
- イギリスの大学図書館は規模がでかい&建築も楽しめる
- 遅くまで開館&自習室が充実しているイギリスの大学図書館
- ワークショップやカウンセリングなども提供するイギリスの大学図書館
- イギリスの大学図書館は厳しい罰金制度もある!?
- イギリスの大学図書館にはクラスターと呼ばれるPC室があることも
イギリスの大学図書館は規模がでかい&建築も楽しめる
イギリスの大学はどの大学も世界的に知名度が高く世界の知識基盤的役割も担っているだけありどの大学も立派な図書館を複数備えています。上画像は私が在籍している大学のクラシカルな図書館です。
私が所属していたイギリスのリーズ大学には4つの大きな図書館(下画像)があり、どの図書館にも大量の本が所蔵されていました。
またイギリスの大学図書館は造りも豪華です。モダンな建物で開放的な空間もありカフェが併設されているような図書館から、クラシックで趣のある建築の図書館まで各大学様々な図書館が存在します。
イギリスは古きもの伝統あるものを良きものとする文化があるので多くの大学にクラシックな建築の図書館が残っています!!
遅くまで開館&自習室が充実しているイギリスの大学図書館
イギリスの大学図書館は遅い時間まで開いており、自習スペースが充実しています。
私が所属するイギリス北部のリーズ大学では多くの図書館が朝の8時から夜の12時まで開館しており、テスト週間の前後含めて1か月は24時間開館していました。
大学によってはテスト期間に限らず毎日24時間開館している図書館もあるそうです。
ただ私の大学では毎日24時間開いているクラスター(PC室)が複数存在していました。(後述)
加えてイギリスの大学の図書館は自習スペースがとても充実しています。イギリスの大学の授業はたくさんのリーディング予習が不可欠なので多くの学生が図書館の自習スペースで授業の合間や放課後に勉強しているのです。上画像は大学院生専用の自習スペースですがテスト期間は座席の空きを見つけるのに苦労するほど満席です。(撮影時は新年の朝一の図書館に行ったので誰もいなく撮影し放題でした(ドヤ))
自習スペースはほとんどの机にコンセントが備えつけてあり、ソファがある自習室もあるなどとても設備が整っています。
そして上写真のような休憩スペースもあり、カフェなども併設されています。
またグループワークができるスペースが多く用意されているのもイギリスの大学図書館の特徴でしょう。イギリスの大学の授業ではグループワークで評価が下されることも多いので、グループで議論ができるミーティングスペースが数多くあり、予約制だったりします。(上写真のガラスの向こう側がミーティングスペースです。)
ワークショップやカウンセリングなども提供するイギリスの大学図書館
イギリスの大学図書館は勉強スペースや書籍の保管の役割だけでなく、英語ライティングの向上を目的としたワークショップや、統計ソフトの使い方講習、1on1のカウンセリングなども行っています。上画像は実際にライティングのラークショップで使われた教材になります。
図書館のスタッフも研究や統計などに精通された方が多く色んなアドバイスがたくさんもらえる環境です。加えてイギリス大学の図書館サイトはとても充実しており勉強に役立つリソースがたくさんにあります。
図書館含めイギリス大学在学中の英語力強化サポートをもっと知りたい方はこちら
イギリスの大学図書館は厳しい罰金制度もある!?
イギリスの大学図書館で所蔵物を借りて、延滞してしまった場合、罰金がとられます。上画像は私の大学のポータルサイトですが、でかでかと図書館の「Fine」の欄があるように罰金制度に引っかかってしまう学生も結構多いようです。
こうした状況から一日遅れるとすぐに罰金が発生してしまう厳しい制度になっています。
イギリスの大学図書館にはクラスターと呼ばれるPC室があることも
イギリスの大学図書館にはクラスターと呼ばれるPC室が併設されていることも多いです。上画像は図書館とは別に設けられているクラスターの入り口のビラ写真ですが似たような施設が図書館内にあることも多いです。
そして、クラスターは24時間利用可能なことが多いです。イギリスの大学では電子化が進んでおり、授業の教材も全てポータルサイト上のクラウドで管理されていることがほとんどです。またイギリスの大学図書館サイト経由で論文を探すとパソコン上でアクセスできない論文はほぼ存在しません。
よってイギリスの大学での勉強はPCと向き合っている時間が非常に長いです。こうしたことを考慮して24時間利用可能なPC室がほとんどの大学に存在すると思われます。
以上イギリスの大学図書館とクラスターについての紹介でした。
大学図書館とクラスターなどの施設を使いこなして充実したイギリスでの大学生活を送ってください。